シュレッダー
2019年は桜を見る会の問題で何度も「シュレッダー」という単語を耳にしました。
シュレッダーは紙を細かく切り裂く機械です。
機密情報や個人情報などが印刷されたものをバラバラのゴミにする事によって情報の漏洩を防ぐために使います。
仕事がどれだけデジタル化しても、印刷物というのはどうしても発生してしまうものです。
印刷したものを裏紙として利用しようとしたり、紙のゴミとしてそのまま捨ててしまうと、第3者に見られてはまずい情報が見られてしまう可能性があり、それを防ぐためにシュレッダーにかけます。
よってどの企業にも設置しているはずです。
印刷物が多い=地球に優しくない
しかし私が今勤めている会社について思うのは、なんでもよく紙に印刷したがるので、つまりシュレッダーの出番が多いのです。
契約書、各種申請書、会議の資料、レビュー会、事業所間FAX、etc…
役目を終えた印刷物は最終的には保管される事なく破棄されます。
シュレッダーにかけた紙クズは紙のゴミではありません、燃えるゴミになります。
紙のゴミであれば新聞・雑誌・トイレットペーパーを作る材料:古紙としてリサイクル出来るはずなのに、シュレッダーにかけられた事によって燃えるゴミとされてしまうわけです。
これは環境に優しくないですよね、古紙・再生紙不足問題も深刻化しています。
しかし情報漏洩を防ぐために「シュレッダー」という文化を捨てる事は出来ません。
印刷物を減らす努力をしよう
今はITの時代、いろんなものがデジタル化されていろんな働き方があるのだから、アナログなやり方にこだわる必要もありません。
例えば印刷する時もカラー印刷だとお金がかかるから、経費削減のためになるべく白黒で印刷しようとする努力をした事はありますよね、
だったら印刷物そのものを減らそうという努力だって出来るはずです。
会議用の印刷物を減らす
よく会議の参加者全員分の資料を印刷する事がありますが、それは別の物に置きかえる事は出来ないでしょうか?
・各人にノートPCやタブレット端末を支給して資料データをあらかじめ送信しておく
・資料は配布せずに大きなモニターに映してみんなで見る
そうすれば紙の資料はなくてもいいはずです。
この働きかけは学校や国会でも導入され始めています。
署名もデジタルに
印刷が必要になる最大の理由は契約を結ぶ時に書類に印鑑や本人直筆のサインが必要だからです。
しかしそれも最近では「デジタル署名」で本人確認を承認するパターンが増えてきています。
企業間の契約においてもセキュリティの高い守られ方さえされていれば、デジタル署名で良いと思うのです。
宅配便のサインや、家電・携帯ショップでの契約もタブレット端末での署名に置き換えられている兆候があります。
デジタルゴミを捨てる時も要注意
紙の情報をデータにしただけで安心してはいけません。
2019年にはハードディスク転売で大量に情報が流出するという問題もありましたよね。
紙をデジタルに置き換えても、最後にここで方法を間違うと情報漏洩になるので注意してください。
データをパソコンの中のゴミ箱に入れても、そのゴミ箱の中のデータを消しても、実はデータが消えた事にはなっていません。
見た目は消えた事になっていますが、本当はデータはそのままの形で残っていて「このデータ領域に新しい情報を上書きしていいよ」という状態になっているだけなのです。
つまり特殊な技術を使えば、上書きされて消えてしまう前であればデータを取り出せてしまうのです。
データとは0と1の集合体です。
よってパソコンやハードディスクを捨てる時は、特殊な方法で中のデータ領域を完全に0にするという作業が必要なのです。
紙のゴミ=印刷物を減らし、そして紙の情報が置き換えられたデジタルの情報も最後まで漏洩しないように注意する。
その取り組みが地球に優しくするという事です。
Source: ブラック企業からホワイト企業へ転職成功「お金を稼ぐ」を考える転職ブログ
【シュレッダー問題】地球に優しくない会社